グラフィカルアイメイクは、目元へ線や余白を足して、いつものアイラインとは違うリズムを作る方法です。ランウェイのような太い線をそのまま再現しなくても、目尻へ短い線を一つ足すだけで取り入れられます。
大人のメイクで大切なのは、目を大きく見せることでも、左右を定規のようにそろえることでもありません。目を開けたときに見える位置、まぶたの折れ方、眼鏡や服とのバランスを見ながら、線の長さ・太さ・色を少しずつ調整します。
まずは道具と描く範囲を決める
細い直線をくっきり見せたい日はリキッド、短い下書きや修正しやすさを優先する日はペンシルが候補です。製品ごとに目元へ使える範囲、乾くまでの時間、落とし方が違うため、商品表示を先に確認します。
鏡は顔の正面へ置き、ひじを机等へ軽く固定します。最初から一筆で完成させず、線の始点と終点へ小さな印を置き、短いストロークでつなぐと調整しやすくなります。資生堂も、リキッドを一気に描きにくい場合は、目の中央から目尻、その後に目頭側をつなぐ2段階の方法を紹介しています。
アイライナーは眼球側の粘膜へ入れず、まぶたの皮膚の範囲だけに使います。痛み、かゆみ、腫れ、充血、傷がある日は使用を控えてください。
線と余白で作る3つのグラフィカルアイメイク
以下はRIMUが新規制作した別人物による3つの完成イメージです。同じ人の線だけを変えた比較や、施術前後ではありません。色は照明、肌色、まぶたの形、描く量、画面表示で異なり、同じ発色や印象を保証するものではありません。
1. ボルドーの目尻ショートライン

*上まぶたの延長へボルドーの短い直線を一つ置いたイメージ*
初めてなら、黒目の外側から目尻までは普段どおり細く描き、目尻の外側へボルドーの短い直線を一つ足します。線は目尻へ密着させず、ほんの少し余白を取ると「追加した線」として読ませやすくなります。
角度は、目を開けた正面で確認します。上げすぎ、下げすぎを避け、普段の目尻ラインと近い方向から始めてください。強く見える日は長さを伸ばすのではなく、彩度を落とした赤茶やプラムへ替える方法もあります。
2. ネイビーの間隔を空けたダブルライン

*上まぶたの線と平行線の間に肌の余白を残したダブルラインのイメージ*
上まぶたへ細いネイビーラインを描いたら、目を開けた状態で見える位置を確認し、その少し上へ短い平行線を足します。2本を塗りつぶして太い帯にせず、間に肌の余白を残すのがポイントです。
まぶたの折れ目と重なると線が途切れて見えやすいため、閉じた目だけで位置を決めません。折れ目より上か下へ少しずらし、目を開けたときに短い線が読める場所を探します。左右で折れ方が違う場合は、距離の数値ではなく「正面から見える線の量」をそろえます。
3. プラムの外側コーナーライン

*目尻の外側へ小さな角を作り、内側に余白を残したラインのイメージ*
目尻の少し外側へ短い横線を置き、終点からごく短く上向きの線を足して、小さな角を作ります。三角形の内側は塗りつぶさず、肌の余白を残します。角を大きくすると舞台的に見えやすいため、最初は目尻周辺だけで完結させます。
プラムは黒より輪郭がやわらかく見え、ブラウンやグレーの服にも合わせやすい色です。ただし「誰にでも似合う」色ではありません。手持ちの服やリップと離れて見える日は、彩度の低いブラウン寄りへ調整してください。
目を開けて確認すると失敗を減らしやすい
線を描く途中で数回、顔を正面へ戻して両目を開けます。見るポイントは次の三つです。
- 線がまぶたの折れ目へ隠れていないか
- 目尻の線が眉尻や眼鏡のフレームとぶつかって見えないか
- 左右で長さより「見える量」が大きく違わないか
足りないときは終点だけを少し延ばし、太すぎるときは乾く前に清潔な綿棒で外側から小さく整えます。広くこすると線がにじみやすいため、一度落として描き直す判断も大切です。
色や線が強く見えるときの引き算
- 上まぶた全体ではなく、目尻側だけにする
- 黒からネイビー、ボルドー、プラム、赤茶など低彩度の色へ替える
- 2本線の片方を短くする
- マスカラや濃いアイシャドウを重ねず、線を主役にする
- リップと服をすべて強い色へそろえず、どこか一つを落ち着かせる
グラフィカルな線を足した日は、ほかの要素まで増やす必要はありません。線を一つ加えたら、少し離れた鏡で全体を見て止める位置を決めます。
目元の安全と落とし方
手や道具は清潔にし、筆先が割れたり硬くなった製品、液漏れした製品は使わず、表示に従って交換・保管します。線を描くときは眼球側の粘膜へ筆先を当てず、動く電車や車内での使用も避けます。
化粧品が目に入った場合、日本化粧品工業会は、こすらずすぐに水またはぬるま湯で洗い流すよう案内しています。痛み、かすみ、異物感などが残る場合は眼科へ相談してください。自己判断で目薬や洗眼液だけに頼らず、受診時は製品や全成分表示の分かる外箱を持参します。
落とすときは、目元に使えるポイントメイクリムーバーを含ませたコットンをまぶたへ数秒置き、線となじませてからやさしく拭き取ります。資生堂は、目の際のアイラインには四つ折りにしたコットンの角を使う方法を紹介しています。強く往復してこすらず、製品表示の洗い流し方を優先してください。
まずは目尻へ短い線を一つ。目を開けて見える位置と余白が確認できれば、色や二重線は後から少しずつ足せます。
