メガネメイクのリップ選び|フレーム別に似合わせる3つの考え方

スモーキーグレーのメガネとコーラルリップを合わせたプリーツブラウスの女性

メガネをかけた日に「いつもの口紅なのに少し強く見える」「目元を控えめにしたら顔全体までぼんやりした」と感じることがあります。これはメガネが似合わないのではなく、フレームという新しい線と色が顔に加わり、普段のメイクとのコントラストが変わったためです。

結論から言うと、メガネメイクのリップはフレームの色だけで決めません。フレームの太さ、顔の中でどのパーツが最も強く見えるか、普段のチークや服とのつながりを順に確認すると選びやすくなります。細いフレームなら透け感のある中明度、太い黒縁なら輪郭を感じる中〜深色、べっ甲なら赤みを含むローズやベリーが一つの目安です。

ただし、同じ口紅でも唇自体の色や照明で発色は変わります。ここで紹介する画像は、フレームとリップのバランスを考えるための例です。特定の色がすべての人に同じように発色することや、同じ印象になることを保証するものではありません。

目次

メガネメイクのリップは「足す」より先に強さを数える

鏡を見たら、まず眉、アイライン、フレーム、リップのうち、どこへ最初に目が行くかを確認します。太いフレームに濃い眉、長いアイライン、輪郭の強い深色リップをすべて重ねると、それぞれはきれいでも顔の中で線が競い合うことがあります。反対に、細いフレームに淡い眉、ベージュのチーク、無彩色に近いリップを合わせると、全体の焦点がなくなる場合があります。

一度に変えるのは一つで十分です。目元が強いならリップの輪郭をぼかす、顔がぼやけるならリップを一段だけ深くする、といった小さな調整から始めます。メガネを外した状態だけで判断せず、実際にかけて少し離れた鏡で見るのがポイントです。

フレーム別に見るリップの合わせ方3例

1. 細いゴールドメタル×くすみローズのサテン質感

細いゴールドのメタルフレームにくすみローズのサテンリップを合わせた20代後半の女性

細いメタルフレームには、透け感を残したくすみローズでやわらかな焦点を作る例

細いメタルフレームは顔の中に細い線を加えますが、黒縁ほど強い面積はありません。口元まで極端に淡くすると輪郭が消えやすいため、素の唇より少し深いくすみローズやローズベージュを薄く重ねると、目元と口元の距離をつなぎやすくなります。

質感は、完全なマットよりも光を細く返すサテンや薄いツヤが合わせやすい選択肢です。メタルの光と唇の光を同じ強さにする必要はありません。リップを塗った後に一度ティッシュで軽く押さえ、中央だけ薄く重ねると、輪郭は残しながら厚く見えにくくなります。

仕事の日はチークを広く濃く入れるより、頬骨より少し内側へ薄く置くと、メガネの下に色が集まりすぎません。服に柄やドレープがある日は、リップまで鮮やかにしなくても立体感を保ちやすくなります。

2. 太い黒縁×ソフトブリックのセミマット

太い黒縁メガネにソフトブリック色のセミマットリップを合わせた30代女性

太い黒縁には、赤みと茶を含むソフトブリックで口元にも適度な重心を作る例

太い黒縁は、顔の上半分にくっきりした面と線を作ります。リップが肌色に近すぎると上だけが重く見え、鮮やかな真紅を輪郭まできっちり塗るとフレームと口元が競うことがあります。そこで、赤みと茶色を含むソフトブリックや落ち着いたテラコッタを、輪郭だけ少しぼかして使うとバランスを取りやすくなります。

セミマットを選ぶ場合も、唇全体を乾いた質感にする必要はありません。リップクリームなど製品の推奨手順で唇を整え、余分な油分を押さえてから薄く塗ります。口角と上唇の山だけを整え、下唇の外側は指やブラシで軽くぼかすと、黒縁の直線に対して口元へやわらかい余白ができます。

眉まで濃く描く日は、アイラインを目尻まで長く伸ばさず、まつげの隙間を整える程度にする方法もあります。リップだけの問題に見えても、目元の線を一つ減らすほうが自然にまとまる場合があります。

3. べっ甲フレーム×シアーベリー

べっ甲柄のメガネに透け感のあるベリーリップを合わせた40代女性

茶・琥珀・黒が混ざるべっ甲には、赤みを含むシアーベリーで奥行きをつなぐ例

べっ甲フレームには、茶色、琥珀色、黒に近い斑点など複数の色が含まれます。リップも一色で強く塗りつぶすより、素の唇が少し透けるベリー、ローズ、赤みブラウンなど、見る角度で濃淡が出る色を選ぶとフレームの奥行きとなじみやすくなります。

ベリーが青く見えすぎると感じる場合は、いきなり黄みの強いオレンジへ変えるのではなく、手持ちの赤みベージュを薄く下に置く、輪郭だけベージュ系で整えるなど、小さく調整します。花王の研究情報でも、唇自体の色によって口紅の見え方が変わるため、仕上げたい色より少し黄み・赤みを寄せたり、リップベースで補整したりする考え方が紹介されています。

べっ甲は服の柄とも相性を取りやすい一方、フレーム、スカーフ、リップをすべて強い柄・色にすると情報量が増えます。服に柄がある日はリップを一度押さえて透け感を残し、無地の服なら中央だけ重ねて深さを出すと、同じ口紅でも調整できます。

色選びで迷ったら、フレームの「太さ」と「温度感」を分ける

フレームがゴールドだから必ず黄み系、シルバーだから必ず青み系、という決め方は必要ありません。見るべきなのは、フレームが顔の中でどのくらい太く見えるか、全体が暖かく見えるか涼しく見えるかです。

細くて明るいフレームなら、リップは中明度で透け感を残す。太くて暗いフレームなら、リップにも少し深さを足す。暖色のべっ甲なら、赤みや茶を含む色で橋渡しする。この三つを出発点に、肌と唇の元の色へ合わせて一段ずつ動かします。

店頭や手元で試すときは、手の甲だけではなく、可能なら衛生的な方法で唇へ試し、メガネをかけた状態で自然光に近い場所と室内の両方を確認します。レンズにブルーライトカットなどの色味がある場合、正面から見た目元の色がわずかに変わることもあります。

メガネの日にリップが浮いたときの直し方

濃すぎると感じたら、外側を消す

全体を落として最初からやり直す前に、ティッシュで一度押さえます。その後、清潔な指やブラシで輪郭の外側だけを内向きになじませ、中央の色は少し残します。輪郭が弱くなるだけで、太いフレームとの競い合いが落ち着くことがあります。

顔がぼやけたら、中央か口角を一か所だけ整える

淡いリップで顔色までぼやけて見えるときは、口紅を全面に重ねず、下唇の中央へ少量足します。それでも締まらない場合は、肌になじむリップライナーで口角付近だけ短く補い、境界をぼかします。顔全体の輪郭を一気に強くしないことが大切です。

チークとリップが別々に見えたら、色より濃さをそろえる

チークが淡いのにリップだけ深い、またはその逆の場合、色相より濃度差が目立っていることがあります。リップをティッシュオフする、チークの境界をスポンジで薄くなじませるなど、どちらか一方の濃さを少し近づけます。新しい色を買わなくても整うケースです。

Q&A

メガネの日は必ず濃いリップが必要?

必要ありません。細いフレーム、淡い眉、柄のある服など、ほかに視線を受ける要素があれば薄いリップでもまとまります。顔がぼやけるときだけ、明度を一段下げるか中央へ重ねます。

アイメイクとリップ、どちらを先に決める?

日常なら、メガネと服を着けた後にリップの濃さを仮決めし、最後にアイラインやマスカラの強さを調整すると全体を見やすくなります。先に目元を完成させる場合も、リップを塗った後に少し離れて確認します。

フレームと同じ色のリップを選べば失敗しない?

同じ色に寄せる必要はありません。黒縁に黒っぽいリップ、赤いフレームに鮮やかな赤を合わせると強くなりすぎる場合があります。色名より、太さ・明るさ・透け感のバランスを優先します。

メガネの日のリップは、正解色を一つ探すより、顔に加わったフレームの強さを数えて調整するほうが再現しやすくなります。細いメタル、太い黒縁、べっ甲の3例を出発点に、手持ちの口紅を薄く塗る、押さえる、中央だけ重ねるという小さな操作から試してください。

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この記事を書いた人

水野 杏奈のアバター 水野 杏奈 メイク担当ライター

メイク担当の水野杏奈です。新しい色や質感を試すのは好きですが、買ったものをきちんと使い切れるかまで考えて選びます。RIMUでは、発色・仕上がり・使い方を整理し、普段のメイクに落とし込みやすい記事を担当しています。

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