ストロベリーブロンドは、ピンクの髪でも、鮮やかな赤髪でもありません。基本は、明るいゴールド〜ハニーブロンドに、淡いコッパーやピンクの温かみを重ねた色。赤とブロンドの間にある、やわらかな暖色系カラーです。
2025年末のWella Professionals公式解説でも、ライトコッパーをハニーブロンドへ織り込んだような色と説明され、淡く明るいものから深みのあるものまで幅があります。
暗い地毛から「ブロンド」と呼べる明るさを目指す場合は、土台を明るくする工程が必要になることが多い一方、ブリーチなしでもピンクベージュやコッパーブラウン寄りに楽しめる可能性があります。まずは、色を3つの要素に分けて考えてみましょう。
ストロベリーブロンドを作る3つの色
ブロンド:明るさと軽さ
色全体のベースです。ハニーやゴールドを感じるブロンドが多く、白っぽいプラチナブロンドより温かみがあります。明るさが高いほど淡いピンクが見えやすくなりますが、必要なブリーチ工程や根元の伸びも考慮が必要です。
コッパー:いちご色の温かみ
コッパーは銅のようなオレンジ寄りの赤。ストロベリーブロンドに自然な温かみを与えます。多くすると赤毛に近い深い印象に、少なくすると蜂蜜のようなブロンドに近づきます。
ピンク:やわらかさ
ピンクは必須の濃い色ではなく、光に当たったときのローズ感として使われることが多い要素です。青みピンクを強くするとローズゴールドに、黄みを含む淡いピンクならピーチベージュに近づきます。
3つの比率に決まりはありません。「ストロベリーブロンド」という言葉だけで注文するより、「ハニーを多め、コッパーは控えめ、ピンクは光でわかる程度」のように伝える方が、認識のずれを減らせます。
ブリーチあり・なしでどう変わる?
明るく淡い色は、土台づくりが重要
明るいハニーブロンドに淡いコッパーピンクを透かす仕上がりは、暗い髪の赤みやメラニンをどの程度明るくできるかに左右されます。必要なブリーチ回数を写真だけで決めることはできません。地毛の明るさ、毛の太さ、黒染めや縮毛矯正の履歴、毛先の状態を美容師に見てもらいましょう。
一度で淡さを求めるより、根元を少し暗く残す、細いハイライトで明るい部分を作る、数回に分けるといった選択肢もあります。
ブリーチなしなら深みのある暖色へ
ブリーチをしない場合は、ブロンドというよりストロベリーブラウン、ピンクベージュ、ライトコッパーブラウンに近い仕上がりが現実的です。室内では落ち着いたブラウン、自然光では赤みがやわらかく透ける設計なら、通勤服にもなじませやすくなります。
ただし、既染部は過去の染料が残り、根元と毛先で発色が変わることがあります。明るさを大きく変えたいときほど、これまでの施術履歴を正確に伝えることが大切です。
大人に似合う4つの取り入れ方
以下の画像は色と配置の違いを比較するためのイメージです。実際の発色は、元の髪色、髪質、施術履歴、照明、画面によって異なり、同じ仕上がりを保証するものではありません。
1. ハニーストロベリー

ゴールドベージュを中心に、コッパーを少量。暖かくやわらかな印象で、ピンクを前に出したくない人に向きます。黄みが強く見えやすい場合は、ローズを少し足して調整します。
2. ローズゴールド寄り

ピンクをやや多めにし、オレンジみを抑えた方向です。かわいらしさが強いと感じるなら、根元を落ち着かせ、毛先に向かって明るくする方法も。ベージュの割合を残すと服を選びにくくなりません。
3. ディープストロベリー

赤みのあるブラウンを土台にした深めの色。明るいブロンドに抵抗がある人や、ブリーチ工程を避けたい人が相談しやすい選択肢です。鮮やかな赤ではなく、コッパーとベージュを混ぜた穏やかな発色を目指します。
4. ハイライトやフェイスフレーミング

全体を明るくせず、顔まわりや表面に細い明るい毛束を作る方法です。立体感が出る一方、ハイライトの幅が太いとコントラストが強くなります。大人っぽく見せたい場合は、細さと根元のなじみ方を写真で共有しましょう。
肌色より「温度」と「鮮やかさ」を調整する
ストロベリーブロンドが似合う人を、肌の色だけで決めつける必要はありません。公式のカラー提案でも、同じストロベリーブロンドにピーチ、ローズゴールド、コッパー、ブロンズなど複数の方向があります。
- 顔が赤く見えやすい:赤の鮮やかさを抑え、ベージュやローズを中心に
- 顔色が青白く見えやすい:コッパーやハニーの温かみを少量残す
- 黄みが気になる:オレンジを強くせず、ピンクベージュ寄りに
- 髪色だけ浮く:明るさを一段落とし、根元に深さを残す
普段の眉やリップも手がかりです。髪を明るくした後に眉だけ濃く見える場合は、眉色を少しやわらげると全体がつながります。特定の商品を買う前に、手持ちのメイクでバランスを確認しましょう。
白髪がある場合の考え方
白髪は色素が少ないため、同じ薬剤でも黒髪部分と見え方が異なります。少量なら細いハイライトのように明るさへ生かせることもありますが、希望するカバー力と透明感は両立しにくい場合があります。
「白髪を完全に隠したい」「境目をぼかしたい」「明るい色の一部として生かしたい」のどれを優先するかを決め、美容師に相談しましょう。仕上がりを保証する言い方ではなく、白髪の割合と生活上の染め直し頻度まで含めて選ぶのが現実的です。
美容室で失敗を減らすオーダーメモ
次の5点をスマートフォンにまとめておくと、色名だけに頼らず相談できます。
- ブロンド・コッパー・ピンクのうち、主役にしたい色
- 室内で許容できる明るさと、職場ルール
- 黄み、オレンジみ、赤みのうち避けたいもの
- 黒染め、ホームカラー、ブリーチ、縮毛矯正の時期
- 淡さ、色持ち、ブリーチ工程の優先順位
参考写真は、加工の強い1枚だけでなく、室内と自然光を用意します。「色」だけでなく「この根元の暗さ」「このハイライトの細さ」と好きな部分を示すと具体的です。
退色とホームケア
暖色系は、退色の途中でピンクが先に薄くなり、ゴールドやオレンジが目立つことがあります。ただし、変化の速さは髪の状態や施術内容、洗髪習慣で異なります。次回予約までの理想を美容師に伝え、必要なら自分の色に合うカラーケアを相談してください。
日々は洗髪後に髪をきちんと乾かし、アイロンやコテはほぼ乾いた髪へ160℃以下を目安に短時間で使用します。熱を当てすぎず、強く挟んで引っ張らないことも大切です。
酸化染毛剤を自宅で使う場合は、説明書に従い、毎回、染毛の48時間前からパッチテストを行います。過去にヘアカラーでかぶれたことがある人は、酸化染毛剤を使用せず、パッチテストもしないでください。刺激やかゆみなどの異常が出たら、すぐに洗い流して使用を中止し、医療機関へ相談しましょう。
まとめ
ストロベリーブロンドは、ハニー系ブロンドにコッパーとピンクを重ねた、赤と金の間の髪色です。明るい淡色だけでなく、深いストロベリーブラウンや細いハイライトなら、大人の日常にも取り入れやすくなります。
美容室では色名だけに頼らず、ブロンド・コッパー・ピンクの比率、明るさ、髪の履歴、優先順位を共有しましょう。自分の髪で実現できる範囲を確認しながら選ぶことが、無理なくきれいに楽しむ近道です。
